等身大のアニメキャラを部屋に置いた当初は、やはり違和感が大きいものだそうである。しかし日々ともに暮らすうちに違和感は薄れ、それに反比例して愛情が募っていくのだそうだ。そのうちに彼女の髪の毛にハサミを入れ、服を着せ替えたりするようになり、やがてドールには名前が与えられる。そうなるともう、脳内には彼女の声が響くという。萌田は、そこで「背景を持たないキャラクターの、設定と物語を空想していく。そういう遊び方ができるのがオリジナルの魅力でしょうか」と問うたが、亜弓氏は「その通りなんですが」とこたえてくれた。ウサ田:・・・・個人的には怖いウサ。人形を買った人じゃなくて、そのでかい人形が。 お客:なんか、昔、似たような話をギリシャ神話か何かで読んだ記憶があります・・・うーん・・・うーん・・・ ウサ田:それってきっと、「ピグマリオン」の話だウサ。 お客:あ、そんなかんじ! ウサ田:ピグマリオンの話は、以下の通りなんだウサ。 キプロス島の王、ピグマリオンは、大理石で作った若い女性の像を、全身全霊を込めて愛していた。美しいネックレスを与え、花を摘んでは与え、夜は自分のベッドに寝かし、愛撫した。 お客:おおおおお・・・・フィギアが・・・人間に・・・・ ウサ田:この神話にちなんで、心理学では「ピグマリオン効果」というのがあるんだウサ。 お客:そ、それは・・・・萌えパワーで、フィギアを人間にする錬金術の事ですか・・・・!? ウサ田:当然違うウサ。ホントにあったら、今ごろ秋葉原がベビーブームに沸き返るウサ。 ◎ピグマリオン効果とは? ウサ田:ピグマリオン効果とは、一般的にあるヒトに期待を感じて接すると期待通りになるという「予測の自己実現効果」の事だとされているウサ。要するに、期待によるパフォーマンスの向上を理論化したものだウサ! お客:な、なるほど。 ウサ田:ピグマリオン効果の元々の実験では、小学生の一部のグループに「期待されるような」状況を与えると、他のグループよりもテストの点数が向上しやすかった、という結果になったんだウサ。 お客:ははぁ~ん・・・・んじゃ、例えばですよ?知り合いの女の子に「オレの事好きになれっ!オレの事好きになれっ!オレはお前が大好きだーーーーー!!!」って思ってたら、ちゃんと僕の事を好きになってくれるんですよね!?ね!? ウサ田:そうウサね。それはいわゆる「好意の互恵性」の事なんだけども、自分が相手に愛情を持っていると、相手からも愛情を得やすいのは確かウサね。 お客:おっしゃっ!!!よーし、早速実行します!・・・もんもんもんもんもんもん・・・ ウサ田:・・・悶々してるウサ・・・・ ◎ピグマリオンの誤用、あたりまえ思考 ウサ田:でも、ピグマリオン効果は、小学生相手ならそのまま適応できても、元々上下関係があり、命令系統のある会社などの組織では「ちょっとまった!」が必要ウサ。 お客:・・・・・・もんもんもんもん・・・・・ ウサ田:会社組織においてピグマリオン効果を適用する際、例え上司が、部下に期待を寄せていても、それが部下に伝わらなければ、効果はないと考えて欲しいウサ。なぜなら、部下は上司から一定の信頼や期待を受けていると、「元々考えている」からだウサ。だから、「がんばってね。期待してるよ」と言われても、感慨が薄いんだウサ。 お客:・・・・もんもんもん・・・そうなんですもん? ウサ田:ピグマリオン効果は、元々実験自体に不備があったといわれているけど、要するに、期待の感情が、生徒のパフォーマンスを引き出すようなコミュニケーションを自然に引き出す原動力になっていた、と考えるべき問題なんだウサ。つまり、先生の期待する気持ちが重要なのではなく、先生の期待が生徒に伝わった「経路・コミュニケーション」が大事なんだウサ! お客:ほぅほぅ・・・ ウサ田:だから、たとえ期待していても、コミュニケーションにその気持ちが乗っかってないと、全く効果を出さないんだウサ。実験では小学校という舞台の特性上、その気持ちが乗りやすく、また生徒側も素直な子供だから、ポジティブかつ敏感に反応したんだウサ。 お客:んじゃ、こんなんどうですもん?「来週のプレゼン、期待してるからな。ハッハッハ」とか? ウサ田:ダメウサね。それは半分「あたりまえ思考」なんだウサ。 お客:あたりまえ思考!? ウサ田:お客さんがさっき言った台詞は、上司の立場の意見でしかないウサ。つまり、上司の利益が出発点の感情なんだウサ。・・・「来週のプレゼン、うまくいってくれよ。うまくいってくれないと、オレが困るんだ」って気持ちが見え隠れしてるウサ。 お客:うーーむ。そういう意図はなかったんですけど、そう聞こえちゃいますかね。・・・うーん・・・もんもんもん・・・・ ウサ田:まぁ、部下のパフォーマンスを高める事は、上司の利益とも直結する事だから、半分仕方がないんだけど、ダメウサよ?そんなあたりまえ思考は。部下にも上司にも、それぞれの価値観があり、立場があるウサ。自分の価値観の「あたりまえ」での発言は、時に相手の価値観や立場をないがしろにしてしまうウサ。だから、本当に相手にピグマリオン効果を発揮させたいのなら、つぎの点に注意するウサ。 1 目標策定には部下本人も参加させる。 ◎期待に応えるためのコツ PDCAサイクル ウサ田:一方、期待を掛けられた部下のほうも、同じようにコツが必要ウサね。たとえ「うぉっ、期待が掛けられている・・・!!」と感じても、それが具体的なパフォーマンスになって現れなければ、期待した分、上司は余計にガックリしちゃうウサ。 お客:そうですなぁ。おもしろい!と思って見に行った映画がつまらないと、もう、なんていうか、やたらと腹が立ちますもんね!それと同じです! ウサ田:そうウサね。だとしたら、部下の方も同様にコツをつかもうウサ。そのために大事なのは、PDCAサイクルでの行動ウサ。 お客:なんですかそれ?なんかのリサイクルですか? ウサ田:PDCAサイクルというのは、別名デミングサイクルと呼ばれ、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)の4つの流れによる持続的な発展の方法なんだウサ。いろんなところで出てくるから、覚えておくと便利ウサ。あらゆる面での行動指針にできるウサね! お客:ほうほう・・・ ウサ田:これを利用して、以下の様な行動をすると、きっと期待を120%満足させるパフォーマンスを示す事ができるウサ! 依頼を受けたら、すぐに方法を考え(Plan)、完成したら(Do)、すぐに提出する。そして当然やり直しを命じられ(Check)、すぐにやり直しをする。(Action) お客:・・・・これだけですか? ウサ田:そうウサ。 お客:なんか、4つぐらいコツないんですか? ウサ田:これ1つだけウサ。 お客:少なッ!・・・あっ、自分の仕事しないと・・・・・・もんもんもんもん・・・ ウサ田:この方法のコツは、例えば1週間の猶予期間がったら、もう2日目ぐらいに出しちゃう事なんだウサ。その時「全力でやってみました!自分ではわからない点もあるので、是非◎◎係長のご意見を承りたいと思いまして!」等いい、自分の努力と共に、上司の監督能力への信頼を示す(これも期待の一つウサね)。そうすると、書類を一週間も放置される事なく(これをされたら計画が狂って、PDCAのCAができないウサ)すぐに見てもらえ、上司が気になる点を直す事ができる。・・・そこさえ直せば、上司は合格点を出すので、普通に一週間粘るよりも、より短時間で効率的に仕事が完了できるんだウサ。 お客:な、なんかズルいですね。ようするに「あたり」をつけるためにパパパッって仕上げちゃうんでしょ? ウサ田:まぁ、大抵のやり手の人はこうやってるんだウサ。仕事はボランティアじゃないから、プロセス以上に結果が求められるウサ。早道を選ぶのは至極当然ウサね。・・・・それにしても、まだもんもんやってるウサか? お客:ハァ・・・・・なかなか・・・・気合入ります。なんだか鼻血出そうです。 ウサ田:ところで、誰に向かって念を入れてるウサ? お客:小倉U子ちゃんです。 ウサ田:・・・・そりゃ無理ウサよォ・・・・・ ガタガタ・・・・ ウサ田:!? お客:うおっ!!?なぜか側にあった等身大フィギアに命が宿った!!これが萌えの錬金術!? ウサ田:んなバカな!等価交換じゃないウサ! 人形:パーーパーー・・・ごーーはーーーん・・・・パーーパーー・・・ごーーはァァァンンンンンンンン お客:うぎゃあああああああああ!!!!! ※今回の記事はいかがでしたか?満足して頂けたら、blog rankingやweb crapのボタンを押していただけると励みになります。コメント等お待ちしております。
by uzada
| 2004-06-17 00:24
| 人材・就職
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