ウサ田:よーし、今回も張り切って、戦略論について・・・・
お客:ウサ田さん、ウサ田さん。 ウサ田:何ウサ? お客:思ったんですけど、時々ウサ田さんが言う言葉で、なんかよくわからないものがあるんです。 ウサ田:え?そうウサ?うーん。・・・でも、もしかしたら、当然と思って使っている言葉でも、馴染みの無い言葉だったり、常識とちょっと違う意味合いだったりするかもしれないウサね。 お客:そうですよー。小難しい概念を詰め込まれても、理解して活用できなきゃただの脳みその肥やしですよ。 ウサ田:んじゃ、今回は、そういったわかるようでわからない言葉について、ちょっと扱うウサね。 お客:おーっ ◎マクロとミクロ? ウサ田:んじゃ、なんといっても、カタカナ語で良く出てくるのが、この「マクロ」と「ミクロ」ウサね。 お客:うげー。なんか、SFチックっていうか、よくわからんです。 ウサ田:この言葉は対になっている概念なんだウサ。まずは、「マクロ」って言葉の使い方はわかるウサ? お客:マックロクロスケ出ておいでーーーーー!!! ウサ田:うーん。ジブリっ!! お客:・・・やっぱ違いますよね、この使い方。 ウサ田:チョットね。「マクロ」を日本語に訳すと、「巨視的」って意味なんだウサ。 お客:うわっ!!驚きすぎて目がこんなにでかくなっちゃった!! ウサ田:それはマギー審司ウサね!(参照)しかも目じゃなくて耳ウサ。・・・とりあえず、言葉の意味だけじゃなんともいえないから、後でやるウサ。マクロの反対の意味の言葉が「ミクロ」なんだウサ。 お客:ミックロクロスケ出ておいでーーーーーー!!! ウサ田:そんなのないウサ。 お客:ミクロってアレですよね。ちびっちゃいんですよね。例えば「うわぁ、池野めだか師匠はホントにミクロだ!!」みたいな。 ウサ田:うーん。ちょっと違うウサ。確かに、「マイクロ」という単位があるように、ミクロには小さいという意味もあるけど、今回は「微視的」という意味なんだウサ。 お客:うわッ!驚きすぎて目が・・・・・・・うーん。うまく説明してください。 ウサ田:わかったウサ。んじゃ、教師とクラスメイトの例を挙げて、マクロとミクロの違いについて説明するウサね。 【問題】ネギ先生は、とある中学校で2-Aの担任をしています。ネギ先生の頭痛の種は、自分の担任クラスが中間テストの平均点でいっつも最下位になってしまう事。そこで、彼はクラスを対象に点数アップ作戦を考える事にしました・・・ お客:ふむふむ。 ウサ田:さて、ここで、ネギ先生がどんな作戦を立てるか、って事を、前回の「戦略ドメイン」のWHOの視点からちょっと案をポンポン出して欲しいウサ。 お客:って事は、「標的顧客」の視点ですよね。えーと・・・・そうだなぁ・・・まぁ、アレですよね。「一番好みの女の子に、手取り足取り教える」とか? ウサ田:うーん、その回答を聞いて昨今の教師のエロ不祥事多発の背景をちょっと想像してしまったウサ・・・まぁ、とりあえず、個人に対して集中的に対策する方法ウサね。他には? お客:そうですねぇ・・・まぁ、あんまり僕的にはどうかと思いますが、「クラス全員に補講をしてあげる」とかかな? ウサ田:そうウサね。全員に広く薄く対策をするのも方法ウサね。 お客:まぁ、そんなかんじですかね? ウサ田:そうウサね。これらが、ミクロ的な政策と、マクロ的な政策なんだウサ。 お客:おお!? ウサ田:ミクロ的な政策では、例えばクラスの成績最下位5人に対して、集中的に講義をする事により、成績の底上げを図る方法ウサね。 お客:なるほどなるほど。それがミクロですか。 ウサ田:そして、クラス全員に対してまんべんなく点数があがるように講義を行う方法、これはマクロ的方法だと言えるウサ。 お客:ふむふむ。わかりました。マクロとミクロの違い。 ◎ミクロは良くてもマクロはダメ? ウサ田:今まで説明したのは、マクロ的政策とミクロ的政策ウサ。でも、マクロとミクロの概念が一番出てくるのは、観測や調査の話なんだウサ。 お客:?? ウサ田:例えば、さっきのクラスの話だと、マクロ政策とミクロ政策の実施により、クラスの平均点がアップした!!ってなるとしたウサ。 お客:おおっ。 ウサ田:そうすると、マクロ的には成績アップでばんざーい!なんだけど、もしかしたら、クラスの中には、一人だけ急激に成績を落とした子がいるかもしれないウサね。 お客:ああっ・・・・大丈夫、僕が慰めてあげるヨ! ウサ田:ハイハイ。(流し)このとき、マクロ的事象とミクロ的事象にズレが生じているウサね。このように、マクロとミクロで事象がズレてしまう事を、「マクロ最適化とミクロ最適化の解離」とか、「マクロとミクロのすれ違い」なんて呼ぶ人もいるウサね。 お客:ううーん。そうですか。でも、なんかあんまりシックリこないです。 ウサ田:んじゃ、わかりやすい例を出すウサね。 「統計調査では景気上向きとか言ってるのに、ウチの店は売上が頭打ち・・・」 「高校受験、大学受験と成功してきたのに、気づいてみたら孤独で悲しい人生・・・」 「顔のひとつひとつのパーツは整ってるんだけど、なんか顔のバランスがちぐはぐ」 「うちの会社は今、急成長中なんだけど、僕は自信を失ってスランプ中」 お客:ひえぇぇえぇぇぇえぇ・・・・どれも嬉しくない話だ!! ウサ田:確かに、なんかそんなかんじの例ウサね。 ◎マクロとミクロは森と木の話・・・ お客:結局、違いはわかりましたけど、マクロとミクロってどう捉えて使えばいいんですか? ウサ田:そうウサね。金言で「木を見て森を見ず」って言葉があるウサね。まさにこの言葉の真意と同じなんだウサ。例えば、森の中をどっちの方向に進めばいいのか・・・そういった目的の時は、木のひとつひとつに注目するのではなく、森の姿や総体に注目したほうが、迷わなくて済むウサね。 お客:た、確かにそうかも。 ウサ田:でも、「んじゃ、この森ってどんな成り立ちなんだろう?」って思って、調べる時は、森の全体像を見るだけじゃ足りないウサ。ひとつひとつの木を見て、「樹齢が高い木だ!」とか「針葉樹だ!」とかいった気づきが必要ウサ。 お客:ふむふむ。 ウサ田:これらがマクロとミクロの使い方なんだウサ。blog戦略で言うのなら、アクセス数の総体を見て、「おおっ、結構増えてきた!」って考えるのがマクロ。記事別のアクセス数を調べて、売れ筋の記事やキーワードを調べるのがミクロなんだウサね。 お客:おおっ、そうか。そういえばそんな感じで調べますね。 ウサ田:同様に、アクセス数総体というマクロに対して、個々のアクセスするIPアドレスをアクセス解析で調べて、どんな人がお得意様なのか調べるのも、ミクロの視点なんだウサ。 お客:えーっと、ひとつのマクロでも、いろんなミクロの切り口があるって事? ウサ田:そうウサ。んでもって、マクロとミクロは相対的なものだから、自分のサイトの総アクセス数は、さっきはマクロとして見ていたけど、blog全体の規模の調査の中では、ミクロな視点ウサね。 お客:うーーーむ。頭こんがらがってきた。 ウサ田:とりあえず、マクロとミクロは「木と森の関係」である、って事さえつかめれば、OKなんだウサ。 お客:うーんうーん・・・も、もう一個だけ、マクロとミクロの例示を挙げてください!! ウサ田:そうウサね~「私たち、女性だけのフットサルチームをやってます!平均年齢22歳でェ~す!!」ってのがマクロなんだウサ。 お客:おおっ!!!ナイス!!ナイス!! ウサ田:でも、実際に会ってみたら、37歳のお母さんと、7歳の娘の組み合わせのチームだった!!みたいなのがミクロなんだウサ!! お客:うわぁぁぁぁぁぁぁ #
by uzada
| 2004-07-05 01:07
| マーケット・販売
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