心が宿ると動き出す ピグマリオン効果
等身大のアニメキャラを部屋に置いた当初は、やはり違和感が大きいものだそうである。しかし日々ともに暮らすうちに違和感は薄れ、それに反比例して愛情が募っていくのだそうだ。そのうちに彼女の髪の毛にハサミを入れ、服を着せ替えたりするようになり、やがてドールには名前が与えられる。そうなるともう、脳内には彼女の声が響くという。萌田は、そこで「背景を持たないキャラクターの、設定と物語を空想していく。そういう遊び方ができるのがオリジナルの魅力でしょうか」と問うたが、亜弓氏は「その通りなんですが」とこたえてくれた。

引用:嘘、そして現実(Web現代 萌え萌えジャパン)
a0017407_02329.jpg
ウサ田:・・・・個人的には怖いウサ。人形を買った人じゃなくて、そのでかい人形が。

お客:なんか、昔、似たような話をギリシャ神話か何かで読んだ記憶があります・・・うーん・・・うーん・・・

ウサ田:それってきっと、「ピグマリオン」の話だウサ。

お客:あ、そんなかんじ!

ウサ田:ピグマリオンの話は、以下の通りなんだウサ。
キプロス島の王、ピグマリオンは、大理石で作った若い女性の像を、全身全霊を込めて愛していた。美しいネックレスを与え、花を摘んでは与え、夜は自分のベッドに寝かし、愛撫した。
それを見た美の女神アフロディーテは像に息を吹きかけた。命を与えたのだ。冷たい大理石に温かさが宿り、頬に赤みがさした。ピグマリオンが口付けをしようとすると、その像はかすかに震えた。ピグマリオンは像を抱きしめ「ガラテア」と名づけ、永遠の愛を誓った。そして、二人は子を産み、長く幸せに暮らした。

お客:おおおおお・・・・フィギアが・・・人間に・・・・

ウサ田:この神話にちなんで、心理学では「ピグマリオン効果」というのがあるんだウサ。

お客:そ、それは・・・・萌えパワーで、フィギアを人間にする錬金術の事ですか・・・・!?

ウサ田:当然違うウサ。ホントにあったら、今ごろ秋葉原がベビーブームに沸き返るウサ。

◎ピグマリオン効果とは?

ウサ田:ピグマリオン効果とは、一般的にあるヒトに期待を感じて接すると期待通りになるという「予測の自己実現効果」の事だとされているウサ。要するに、期待によるパフォーマンスの向上を理論化したものだウサ!

お客:な、なるほど。

ウサ田:ピグマリオン効果の元々の実験では、小学生の一部のグループに「期待されるような」状況を与えると、他のグループよりもテストの点数が向上しやすかった、という結果になったんだウサ。

お客:ははぁ~ん・・・・んじゃ、例えばですよ?知り合いの女の子に「オレの事好きになれっ!オレの事好きになれっ!オレはお前が大好きだーーーーー!!!」って思ってたら、ちゃんと僕の事を好きになってくれるんですよね!?ね!?

ウサ田:そうウサね。それはいわゆる「好意の互恵性」の事なんだけども、自分が相手に愛情を持っていると、相手からも愛情を得やすいのは確かウサね。

お客:おっしゃっ!!!よーし、早速実行します!・・・もんもんもんもんもんもん・・・

ウサ田:・・・悶々してるウサ・・・・

◎ピグマリオンの誤用、あたりまえ思考

ウサ田:でも、ピグマリオン効果は、小学生相手ならそのまま適応できても、元々上下関係があり、命令系統のある会社などの組織では「ちょっとまった!」が必要ウサ。

お客:・・・・・・もんもんもんもん・・・・・

ウサ田:会社組織においてピグマリオン効果を適用する際、例え上司が、部下に期待を寄せていても、それが部下に伝わらなければ、効果はないと考えて欲しいウサ。なぜなら、部下は上司から一定の信頼や期待を受けていると、「元々考えている」からだウサ。だから、「がんばってね。期待してるよ」と言われても、感慨が薄いんだウサ。

お客:・・・・もんもんもん・・・そうなんですもん?

ウサ田:ピグマリオン効果は、元々実験自体に不備があったといわれているけど、要するに、期待の感情が、生徒のパフォーマンスを引き出すようなコミュニケーションを自然に引き出す原動力になっていた、と考えるべき問題なんだウサ。つまり、先生の期待する気持ちが重要なのではなく、先生の期待が生徒に伝わった「経路・コミュニケーション」が大事なんだウサ!

お客:ほぅほぅ・・・

ウサ田:だから、たとえ期待していても、コミュニケーションにその気持ちが乗っかってないと、全く効果を出さないんだウサ。実験では小学校という舞台の特性上、その気持ちが乗りやすく、また生徒側も素直な子供だから、ポジティブかつ敏感に反応したんだウサ。

お客:んじゃ、こんなんどうですもん?「来週のプレゼン、期待してるからな。ハッハッハ」とか?

ウサ田:ダメウサね。それは半分「あたりまえ思考」なんだウサ。

お客:あたりまえ思考!?

ウサ田:お客さんがさっき言った台詞は、上司の立場の意見でしかないウサ。つまり、上司の利益が出発点の感情なんだウサ。・・・「来週のプレゼン、うまくいってくれよ。うまくいってくれないと、オレが困るんだ」って気持ちが見え隠れしてるウサ。

お客:うーーむ。そういう意図はなかったんですけど、そう聞こえちゃいますかね。・・・うーん・・・もんもんもん・・・・

ウサ田:まぁ、部下のパフォーマンスを高める事は、上司の利益とも直結する事だから、半分仕方がないんだけど、ダメウサよ?そんなあたりまえ思考は。部下にも上司にも、それぞれの価値観があり、立場があるウサ。自分の価値観の「あたりまえ」での発言は、時に相手の価値観や立場をないがしろにしてしまうウサ。だから、本当に相手にピグマリオン効果を発揮させたいのなら、つぎの点に注意するウサ。
1 目標策定には部下本人も参加させる。

コミットメント(参加度・注力度)を高め、これからの仕事を、部下の価値観・立場に添った行動とさせる。お仕着せの目標を押し付けられると自尊心が傷つくのは誰もが一緒。でも、自分に合わせて、一緒に目標を立ててくれる上司がいるとしたら、きっと上下関係以外の、「二人三脚」のような一体感・連帯感が生まれるだろう。そこに「好意の互恵性」が生まれる。それは困難を乗り越える一番の力になる。

2 上司は、部下に対して「達成可能な」期待をかける。

決してこちら側の数字の目論見だけで過剰な期待をしてはならない。非現実的な目標を押し付けて、「なんとかがんばってくれるだろう」と期待するのは、部下の立場で考えていない。自分が達成不可能な目標を自分の上の存在(社長や役員、場合によっては株主)に与えられた気持ちを考えてみよう・・・なんて胃が痛くなるのだろう、なんて頭が重くなるのだろう。

3 目標達成をサポートする

目標を定めたら、後は放置ではいけない。「部下ならちゃんと締め切りまでに仕上げてくるのがあたりまえ」というあたりまえ思考は、部下のためにもならないばかりか、上司であるあなたのマネジメント能力を高める機会を奪ってしまう。マネジメントではコーチングも必修科目だ。野球の監督は指示をするだけではない。毎日選手を励まし、指導し、悩みを聞き、ビジョンを語る。11人の選手相手だろうと、1人の部下相手だろうとそれは変わらない。言葉で期待を伝え、足りない部分は補い、指導してあげよう。

4 部下の最も根源的なモチベーションを高める

もしも期待の内容が「100点満点中50点を取れ」というのなら、4番はいらない。100点を取れというのなら、たまに必要になる。120点取って欲しいのなら、必修科目。部下ならではの、部下の個人的なモチベーション(動機)と、目標を結びつける事。仕事上での経験が欲しいのか?人的ネットワークが欲しいのか?専門的スキルが欲しいのか?出世が欲しいのか?残業代が欲しいのか?

参照:ハーバード式 仕事の道具箱 53回

◎期待に応えるためのコツ PDCAサイクル

ウサ田:一方、期待を掛けられた部下のほうも、同じようにコツが必要ウサね。たとえ「うぉっ、期待が掛けられている・・・!!」と感じても、それが具体的なパフォーマンスになって現れなければ、期待した分、上司は余計にガックリしちゃうウサ。

お客:そうですなぁ。おもしろい!と思って見に行った映画がつまらないと、もう、なんていうか、やたらと腹が立ちますもんね!それと同じです!

ウサ田:そうウサね。だとしたら、部下の方も同様にコツをつかもうウサ。そのために大事なのは、PDCAサイクルでの行動ウサ。

お客:なんですかそれ?なんかのリサイクルですか?

ウサ田:PDCAサイクルというのは、別名デミングサイクルと呼ばれ、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)の4つの流れによる持続的な発展の方法なんだウサ。いろんなところで出てくるから、覚えておくと便利ウサ。あらゆる面での行動指針にできるウサね!

お客:ほうほう・・・

ウサ田:これを利用して、以下の様な行動をすると、きっと期待を120%満足させるパフォーマンスを示す事ができるウサ!
依頼を受けたら、すぐに方法を考え(Plan)、完成したら(Do)、すぐに提出する。そして当然やり直しを命じられ(Check)、すぐにやり直しをする。(Action)

お客:・・・・これだけですか?

ウサ田:そうウサ。

お客:なんか、4つぐらいコツないんですか?

ウサ田:これ1つだけウサ。

お客:少なッ!・・・あっ、自分の仕事しないと・・・・・・もんもんもんもん・・・

ウサ田:この方法のコツは、例えば1週間の猶予期間がったら、もう2日目ぐらいに出しちゃう事なんだウサ。その時「全力でやってみました!自分ではわからない点もあるので、是非◎◎係長のご意見を承りたいと思いまして!」等いい、自分の努力と共に、上司の監督能力への信頼を示す(これも期待の一つウサね)。そうすると、書類を一週間も放置される事なく(これをされたら計画が狂って、PDCAのCAができないウサ)すぐに見てもらえ、上司が気になる点を直す事ができる。・・・そこさえ直せば、上司は合格点を出すので、普通に一週間粘るよりも、より短時間で効率的に仕事が完了できるんだウサ。

お客:な、なんかズルいですね。ようするに「あたり」をつけるためにパパパッって仕上げちゃうんでしょ?

ウサ田:まぁ、大抵のやり手の人はこうやってるんだウサ。仕事はボランティアじゃないから、プロセス以上に結果が求められるウサ。早道を選ぶのは至極当然ウサね。・・・・それにしても、まだもんもんやってるウサか?

お客:ハァ・・・・・なかなか・・・・気合入ります。なんだか鼻血出そうです。

ウサ田:ところで、誰に向かって念を入れてるウサ?

お客:小倉U子ちゃんです。

ウサ田:・・・・そりゃ無理ウサよォ・・・・・

  ガタガタ・・・・

ウサ田:!?

お客:うおっ!!?なぜか側にあった等身大フィギアに命が宿った!!これが萌えの錬金術!?

ウサ田:んなバカな!等価交換じゃないウサ!

人形:パーーパーー・・・ごーーはーーーん・・・・パーーパーー・・・ごーーはァァァンンンンンンンン

お客:うぎゃあああああああああ!!!!!

※今回の記事はいかがでしたか?満足して頂けたら、blog rankingやweb crapのボタンを押していただけると励みになります。コメント等お待ちしております。

[PR]
by uzada | 2004-06-17 00:24 | 人材・就職
<< JUGEMの戦略 SWOT分析 検索結果のblogが邪魔? B... >>