え?パクリ!?プライベートブランド
お客:ぎゃあ!!パチモン買っちゃった!!

ウサ田:どうしたウサ!?大声だして!

お客:ウサ田さん、ニセモノつかまされました!ひどいです!大手スーパーなのにニセモノ売りつけるだなんて!

ウサ田:ど、どういう事ウサ!?

お客:うぅ、実は、とある大手スーパーで、ボディソープ買ったんです。んで、家に帰って、よくよくパッケージを見てみたら、名前が違ってたんです!!色も形もそっくりなのに、名前がちょっと違う!!

ウサ田:な、なるほど・・・

お客:うわぁ、こんなボディーソープじゃ、CMみたいに「もう、お肌がね、吸い付く感じなんです」とか言えないじゃないですか。「ニセモノつかまされたらしいわよ」とか陰口叩かれちゃいます。

ウサ田:落ち着くウサ!落ち着くウサ!それは、ホンモノと同じものだウサ!

お客:え!?・・・いやぁ、でも、名前ちょっと違いますし

ウサ田:いや、いいんだウサ。ちょっと違ってて。

お客:でも、値段もやたら安めなんです。

ウサ田:いいんだウサ。安めで。

お客:本当に中身いっしょなんですか?

ウサ田:そうだウサ。なぜなら、プライベートブランドだから

お客:プライベートブランドって何ですか!?

◎プライベートブランド(PB)

ウサ田:プライベートブランドというのは、限定されたお店専用に作られた商品の事だウサ。一方、どこでも売ってる、メーカー製品の事をナショナルブランドと呼ぶウサ。

お客;ど、どういう事ですか??紛らわしい!

ウサ田:そうウサね、例えば、お客さんがお店の立場で、安いボディソープを売りたいと思うウサ?

お客:は、はぁ。

ウサ田:で、メーカーに「安く売らせてよ」って頼むと、「いやぁ、×××円以下はチョット・・・ブランドが傷つきますんで」って断ってきたとするウサ。

お客:ブランドが傷つく?

ウサ田:ブランドが傷つくって言うのは、例えば、5000円が定価のゲームソフトが、あるお店では1500円で売ってたら、「なんだ、1500円で売られちゃうようなモンなのか」って思われちゃうウサよね?そうなると、商品の価値を消費者は安めに思ってしまうウサ。これを「ブランドが傷つく」と呼ぶウサ。

お客:安売りされちゃうと、なんだか安物に思えてしまうって事ですね。

ウサ田:そうウサ。メーカーとしては、なるべく高く売ってもらいたいものだウサ。だから、限界まで値下げをやめてもらうウサ。・・・そこで、両者が納得する方法として、「んじゃ、特別に中身は同じ商品で、名前だけ違うもの作りますよ。それを安売りしてください」ってなるウサ。

お客:はぁ、はぁ。読めました。それがプライベートブランドなんですね?

ウサ田:そうウサ!例えば、歯磨き粉を例にすると、「ハミガキX」って製品が、通常400円で売られているとするウサ。これはナショナルブランドなんだウサ。

お客:ふむふむ

ウサ田:「ハミガキX」はいろいろテレビCMも流れているし、知名度の高い商品だとするウサ。

お客:例えば、クリニカとか、アクアクリーンとか、そういうヤツみたいなもんですね。

ウサ田:そうそう。そういうヤツウサ。んで、小売店が「安売りさせてよー」、メーカーが「ダメダメ。代わりに名前を変えて『ハミガキα』っての特別に作りますからそっちで安売りしてください」って答えて、プライベートブランドの「ハミガキα」が売られる、というわけウサ。

お客:おぉ、中身一緒なのに安く売られちゃうとは!・・・でも、それってメーカーは困りますよね?だって、名前変えただけで、実質は同じ商品なんだから、安い「ハミガキα」が売れ出したら、高めの「ハミガキX」は売れなくなっちゃいますよ?

ウサ田:実は、プライベートブランドを作るには、交換条件がある場合が多いウサ。だから大丈夫なんだウサ。

お客:交換条件ですか?

ウサ田:そうウサ。メーカーの人が、こう言うウサ。「わかりました、ハミガキαを作りますから、プライベートブランドとして売り出してください。ただし、買取り仕入ですよ」と。

お客:・・・?どこらへんが交換条件なんですか?

ウサ田:そうウサね・・・わかりやすくナショナルブランドと、プライベートブランドを区別すると、以下のようになるウサ。

◎ナショナルブランド「ハミガキX」
価格 400円
原価(仕入価格)250円
仕入形態:委託仕入れ(売れなかったら返品可能)
原価構成:開発費+製造原価+広告宣伝費

◎プライベートブランド「ハミガキα」
価格 300円
原価(仕入価格)180円
仕入形態:買取仕入れ(売れなくても返品不可)
原価構成:製造原価


お客:・・・うーん、とりあえず、プライベートブランドのほうが価格が低いのはわかりますけど・・・

ウサ田:まず、注目すべきは原価構成、つまり、原価の内訳ウサ。ナショナルブランドには、「ハミガキX」の開発にかかった製品開発の費用や、TVコマーシャルなどの広告宣伝費が含まれているウサ。

お客:そりゃそうですよね。

ウサ田:でも、名前の違う「ハミガキα」は、一から作ってるわけじゃないし、広告も一切流していないので、原価の内訳は製造原価だけウサね。

お客:あ、その分安くなるのか!!

ウサ田:その通りウサ。だから、特別メーカーが損しているわけじゃないウサ。

お客:でも、「ハミガキα」が売れちゃう分、「ハミガキX」が売れなくなっちゃうんじゃないですか?そうしたら、トータルでは損ですよね?

ウサ田:それが、そうでもないウサ。プライベートブランドの「ハミガキα」は買取仕入れ。つまり、売れようが売れまいが、仕入れる時、全額支払わないといけないウサ。

お客:はぁ、売れなかったら、小売店がリスクを負いますね

ウサ田:一方、ナショナルブランドの「ハミガキX」は売れなくても、返品すれば良い制度になっているウサ。だから、小売店側は安心して仕入れる事ができるウサ。・・・つまり、ナショナルブランドを一定割合で仕入れないと、小売店はリスクを大量に抱え込んでしまうウサね。

お客:うーむ・・・確かにそうですね。僕みたいに、中身が同じだと気づかない人もいますから、やっぱり、ある程度ナショナルブランドのパイは残っているわけですか。

ウサ田:それに、プライベートブランドは、そのお店だけのものだから、そんなに広く流通しないウサ。

お客:そっかそっか。んじゃ、小売店もメーカーも、お互いイイトコがあるんですね。

ウサ田:そうウサ。とはいえ、プライベートブランドがあまりにも多くなると、メーカーはそれだけ「開発費」や「広告費」を回収できなくなるから、利益構造が悪化するウサね。プライベートブランドとナショナルブランドの両立(ミックスブランド戦略)には、バランス感覚が必要ウサ。

お客:とはいえ、この、買ってきたボディソープ、中身が一緒なら問題ないです!!

ウサ田:でもまぁ、プライベートブランドに見せかけたパチモンである場合もあるわけで・・・・

お客:え・・・!
by uzada | 2004-05-13 13:48 | マーケット・販売
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