エントリーシート
お客:いやぁ、参りましたー。

ウサ田:どうしたウサ?

お客:後輩に「エントリーシート書くので、いろいろ教えてください」といわれて、朝6時までいろいろ教えてました。

ウサ田:それは大変だったウサね。

お客:まったく、ご飯のひとつやふたつやみっつはおごれ!って話ですヨ~

ウサ田:僕にコビられてもしょうがないウサ。それにしてもエントリーシートかぁ。最近の新卒採用では、必ずといってもいいほど、エントリーシート(以後ES)の提出があるウサね。

お客:そうですよねぇ・・・一応、僕もかつて書いた記憶をたどって、経験談ベースで教えましたけど・・・どうなんでしょうね。ESって。コツとかあります?

ウサ田:そうウサね。・・・まぁ、これはESに限らず、全てのビジネス書類に当てはまる点だけど、「基本的に流し読みされる」という点ウサね。つまり小説やらみたいに熟読されないウサ。

お客:っていうと?

ウサ田:ビジネスマンは、毎日膨大な量の書類を読むウサ。メールマガジン、業務連絡のメール、取引先との商談のメール、会議の書類、プレゼン資料、日報、新聞、業界雑誌・・・

お客:うぎゃ。

ウサ田:その多くが、「一回読んだだけで内容を理解する」性格のものウサね。・・・誤解を恐れずに言うのなら、ビジネスマンは日常的に「ざっと読んで、理解できなかったら、とりあえず捨て置く」読み方をするウサ。

お客:っていうと、隠喩や倒置法とかが使われてると、わかりづらいって事ですか?

ウサ田:そうウサ。もっと言えば、一文が長かったり、平易な文章じゃなかったりしたら、それだけで結構な部分で理解してもらえなくなる恐れがあるんだウサ。

お客:うぅーん。・・・それとESがどう関係するんでしょう?・・・ESも分かりやすく書け、ってのはわかりますけど。

ウサ田:まぁ、第一に、「読んですぐ内容が理解できるように、平易に書く」ってのは確かウサね。・・・では、ESの「理解」とは何ウサ?何を理解してもらうウサ?

お客:エントリーシートっていうと、だいたい「学生時代、何に打ち込みましたか?」とか、「学校で研究した内容はなんですか?」とか「我が社を志望した理由はなんですか?」とか・・・そういう質問に答える形式ですから・・・ようするにそこらへんの回答を理解してもらうんですよね。

ウサ田:そうじゃないウサ。別にこれはテストじゃないんだから。回答そのものではなく、回答を考えた人間を見ているわけなんだウサ。・・・言い換えるなら、「回答者についての理解」のための書類がESなんだウサ。

お客:・・・・当り前ですよ。そりゃ。

ウサ田:んじゃ、本当に伝わる内容か、というと、そうでもないウサ。「一度読んだだけで」「回答者について理解できる」という二つの大前提を同時にクリアするのは、難しいウサね。

お客:うーん・・・具体例で説明してみてください。

ウサ田:そうウサね。んじゃ「我が社を希望した理由」で例を示すウサ。コンサル会社Aを志望したとするウサね。

回答1:貴社は、コンサルテーションのみならず、BPRやKMへも取り組んでおり、世界的に大きな成果をあげています。この不況下においても利益を増加させている、その市場競争力と、社員へ求める強いパフォーマンス意識、そしてエキサイティングな社風が、貴社を志望した理由です。

回答2:貴社では、コンサルテーションのみならず、BPRやKMへも取り組んでいます。私は、大学時代、あまりコンサルテーションへ興味はありませんでしたが、貴社のI先輩の話を聞くにつれ、その「自己成長への強い欲求」に惹かれました。私の座右の銘である「切磋琢磨」と符合するその社内文化に惹かれましたので、貴社を志望いたしました。

回答3:A社を志望した理由は、次の2点です。まず、パフォーマンス志向。努力だけでなく、結果が求められる厳しい環境は、自分が社会人として生きていく際に求める第一のものです。次に、広い業務のフィールド。幅広い業務を、責任を持って遂行していく環境で、自分を鍛え上げたいからです。この2点と、そして貴社のI先輩のような強いビジネスパーソンへなる!という夢により、貴社を志望いたしました。


お客:・・・なんていうか、全部同じような内容ですよね。

ウサ田:そうウサ。ESの内容も確かに重要ウサ。・・・とはいえ、お題が決まっていて、応募者のプロフィールもだいたい似通っている状況・・・たいてい同じような内容になるウサね。

お客:まぁ、そうですよね・・・

ウサ田:んじゃ、何が差になるかというと、やっぱり「伝わる度合い」ウサ。回答1、回答2、回答3の「伝わらない原因」は、それぞれ以下のようなものウサ。

回答1:自分についてではなく、会社についての記述が目立つ。

回答2:座右の銘などは、ちょっと個人的過ぎて、入社如何とは離れていないか。

回答3:割とよいが、文章がストレートじゃない。


お客:うーん。回答2,3はいいと思ったんですけどねぇ。

ウサ田:まぁ、別に致命傷ってわけでもないウサ。・・・たいていみんな何らかの粗相があるんだから。さて、ここでまとめウサ。

お客;はいはい。

ウサ田:重要な点はたった2つ。「一回読んだだけで理解してもらえるように」「自分について回答」する、その2点ウサ。二番目の「自分について」は、いわゆる「自己分析」の問題ウサ。時間をかけたり、いろんな経験をすれば身につくものウサ。・・・ただ、一番目は、「気づき」の問題ウサ。・・・ESは、就職活動中、何度も何度も書くものウサ。書くたびに字数は違うし、お題も変わるウサ。そのうち、本人としてはちゃんと書いていても、どこかで「はしょったり」「蛇足がついたり」「ムリヤリになったり」するウサ。・・・それを気をつけるウサね。

お客:なるほどー。とはいえ、難しいですよねぇ・・・ESって。

ウサ田:まぁ、ESだけで内定が決まる人はまずいないウサ。あくまでも、「あまりにもダメな人を落す=ふるいにかける」というものウサね。(本当は会わずにってのもどうかと思うけど)でも、ESを読むのも同じ人間。書くのも同じ人間。「あまりにもダメな人生・人間」ってのは、ナイ!ウサ。

お客:いいきりましたね?強気だ。

ウサ田:ただ単に、うまく伝える筆力・うまく伝わるように考えた時間が足りないんだウサ。・・・逆にいえば、時間をかければ・気づけば、必ず「受かるES」が書けるウサね。

お客:わかりました・・・んじゃ、僕も今までの話をもとに、ES書いてみます。

回答:今 内定を求めてエントリーシートを書いて応募している僕は大学に通うごく一般的な男の子。
強いて違うところをあげるとすれば
貴社に興味があるってとこかナ


ウサ田:イタタタタタ・・・

お客:ウホッ!いいES!
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by uzada | 2004-05-04 20:39 | 人材・就職
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